初めてURPでカフェを作ったプロジェクトの振り返り
概要
これは、私が初めてUnityのURP(Universal Render Pipeline)を使用して制作したカフェのプロジェクトです。
当時、Houdiniでのモデリングはまだ習得できておらず、モデリングは主にRhinocerosを使って行っていました。この作品は、現在の制作スタイルとは異なるものの、当時の自分の技術を最大限活用しながら挑戦したプロジェクトでした。
制作背景
このプロジェクトを始めたきっかけは、Unity URPの使い方を習得し、リアルタイムレンダリングの可能性を探ることでした。特に、ライティングやシェーダーを用いた表現を試す場として、身近なテーマである「カフェ」を題材に選びました。カフェは、家具やインテリア、空間デザインといった多様な要素を取り入れられるため、当時のスキルを総動員して制作するには最適なテーマでした。
使用ツールと制作プロセス
- Rhinocerosでのモデリング
モデリングはRhinocerosをメインに使用しました。家具や建物のディテールにはこだわらず、簡潔で効果的なデザインを心がけました。小物などは購入したモデルを使っています。
Grasshopperはあまり使用せず、コピペでできる単純な手作業で形状を整えていったため、手間があまりかかっていません。 - Unity URPの活用
UnityのURPでは、シーン全体のライティング、シェーダーを駆使して、空間の雰囲気を演出しました。当時初めてShader Graphを使用し、カフェの木材やガラスの質感を再現したのは、大きな学びとなりました。 - Houdiniでの微調整
当時、Houdiniはまだ習得途中で、主に簡単なエフェクトやシミュレーションのテストや簡易的なモデリングとUVの作成に留まっていました。このプロジェクトで、UVを張ってUnityにもっていくネットワークを初めて組んだので、Houdiniを使い始めるきっかけになりました。
制作を振り返って
このプロジェクトは、初めてURPを使ってシーンを構築した試みであり、現在の制作スタイルの基盤を築いた大切な一歩でした。特に、ライティングやShader Graphの理解が深まったことで、後のプロジェクトに活かせる技術が身につきました。
また、この頃はHoudiniの習得が進んでいなかったため、現在のような複雑なシミュレーションやノードベースのモデリングはできませんでしたが、手作業で一つずつ形状を作る経験は、基本的なモデリングのスキルを磨く良いトレーニングになりました。
今後の展望
このプロジェクトを振り返ると、当時と現在のスキルやツールの使い方の違いを強く感じます。今後は、時間があれば、このカフェプロジェクトをHoudiniを活用してメタバース化したいと思います。
Unity URP / Rhinoceros / Houdini