【書籍レビュー】「挫折させないHoudiniドリル」

こんにちは、Tomoです。

今日はですね、今、読んでいる本をご紹介したいと思います!

めんたいこさんの「挫折させないHoudiniドリル」です。

まだまだプロシージャルが体に染みついていない私にとってはとても良い本でした!

Houdiniのプロシージャルを繰り返し体に叩き込む一冊

この本はどこまでも「ロジカル」に詳しく丁寧に解説されています。プロシージャルの魅力がすごい熱量で伝わってくるアツい本です。Houdiniのポテンシャルが論理的かつ体系的に理解できるようになります。SOP(ジオメトリのモデリング)を中心に何故プロシージャルが重要で強い手法なのかを実例を交えて繰り返し説いています。読み進める度に順を追ってわからない事がクリアになっていく爽快感が心地よいです。ドリルを読み、手で実践していくプロセスによって、知識が本当に自分の血肉になっていくのを実感したい人にお勧めです。一度読むだけでなく、本書を見ないで内容を実践できるくらい何度も繰り返し叩き込みたい内容でした。

想定Houdiniユーザー層は初心者~中級者

初めて使う人はもちろん、Houdiniが腑に落ちない初学者や、実務で使う標準的な考え方を再確認、補強したい人向けです。基本的な内容ではあるものの、確実に押さえるべきポイントが深く明快に網羅されているため、ある程度Houdini歴がある人でも気付きが沢山あるはずです。万が一読むタイミングが早すぎても、幾つか公式チュートリアルをやってから、再びトライすればその価値をより実感できるでしょう。

SOP中心にアトリビュートとVEX等も基本を網羅

  SOPを使ってプロシージャルモデリングについて根本的な理解を深める本です。Vexの基本もアトリビュートやグループと併せて深く学べます。グローバル変数やローカル変数の根本理解ができるところもポイントです。チュートリアルでありがちな見栄えありきのVFXやシミュレーション等には触れていませんが、その根本となる考え方を突き固められると感じました。

実用性の高さと豊富な具体例

  最も普遍的なケーススタディや、 実際のプロジェクトで使えるような実例について詳しく解説があります。悪いアプローチ良いアプローチ両方の例がある事で、プロシージャルの強いネットワークの組み方が解ります。実践的な演習に基づき解説があるため、順を追って段階を踏みながらレベルアップできると感じました。

Houdiniのコンセプトが分かり易い構成と順番

    難しい概念やプロセスについて、とてもわかりやすく説明されています。Houdini特有の技術的な用語が順を追って解説されていくため、飛ばし読みをせずに一つずつ進めていけば、決して難解ではありません。その解説の網羅性や順序など徹底的に考えられていると感じました。スクリーンショット、図解が適切に配置されているので、本だけでも一つずつの動作がイメージしやすいです。又、動画も音声付であるので手厚いと思います。

今までにない丁寧な深堀りの仕方がユニーク

この本の独自性は、Houdiniのプロシージャルモデリングのコンセプトを正しい順序で基礎から根本的に教えてもらえるという事です。この本がカバーしている技術やテクニックは、普遍的な内容ではあるものの、ありがちなチュートリアルではその根幹にあるコンセプトがしばしば説明されていない場合が多いと思います。本書では徹底した解説がされているため初学者に優しい独特な作りとなっています。

根本的なレベルアップが可能な一冊

  この本を読むことで、根本的なレベルアップが可能と感じました。1番最下層の理解を深める事で発展的な事も考えられるようになる応用力もつくと思います。派手さはありませんが、地道な積み重ねの第一段階を確実に踏み固められると思います。Houdiniの理解や技術の根本的向上が狙える一冊です。自分自身のHoudiniのスキルをきちんと見直し、確実に定着させる上で、この本は何度も繰り返し実践すべきだと感じました。

おわりに

今日は「挫折させないHoudiniドリル」のレビューでした。

まだまだ、読むのは二巡目くらいで、全てのエクササイズは終了していませんが、初学者として、本のインパクトというか、カバーされている内容にはとても満足しています。

これから全てのエクササイズをやり終えましたら、もしかしたら記事をリライト、もしくは別記事で内容の紹介等するかもしれません。

それから、この本でカバーされている内容を踏まえた上で、矛先をSop以外に向けた続編等もあったら是非読みたいと思いました!!

それでは、また!

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